しがないおじさんが家建てたら人生変わった

みんなも高断熱高気密住宅をたてよう

しがないおじさんが家を建てることになったきっかけ -1(マイナス1)

 もう二度と住宅展示場にはいかない、と私は誓った。

 その日いくつかのモデルハウスを見学したが偽名と偽電話番号を受付簿に書き連ねた(書きたくないんですけど…と伝えると「本気で考えてるなら書かないと話にならないですよ(威圧)」とか言ってきたのでムカついて)ため、営業電話等がかかってくることはなかった。ファインプレイである。

 

 今後は「ナガノの家」を読んで気に入ったところに行ってみよう!と妻が言い出す。

 購入した「ナガノの家」をペラペラめくっていると、住宅に詳しいFP(ファイナンシャルプランナー)の見開き記事が。このFPさんこそがきっかけー1(マイナス1)となるのであった。

 

 Kさん(当然仮名)である

 

 幸運なことに私には建設予定地がある、というかなくなった親戚の住んでいた家が空き家になっており、住むならあげてもいいよなどという申し出をいただいているのだ。

 しかし、馬鹿な私はその土地の立地がいまいちなこともあり、売って新しい土地買った方がいいんじゃね?なんてアホな野望を持っていた。

 思い立ったらすぐ行動、Kさんにアポをとり、親戚の土地を売って新しい土地を買うのとそのまま建てるのどっちがいいスかね!?と聞きに行ってみることに。

 

 早速、どっちがいいスかね!?と聞いてみると「なるほどなるほど、じゃあ家について語るから黙って聞いてて(意訳)」とスライドショーまで見せられて家について1時間以上語られることに。

 「今電気代1kWhあたりいくらか知ってますか?」「ヒートショックで一番死者多い県知ってますか?長野県は死亡数上位ですよ」

 住宅業界の人間はみんな話が長いのか?

 「これから電気代が上昇していくなか、ヒートショックで死なない家を建てるためには断熱性能を上げる必要があるんです。もちろん断熱性能を上げると建築費は上がりますが、断熱性能を上げることにより光熱費が削減され、住宅ローンが終わることにはペイできるんです。そもそも建築費をイニシャルコストと考えるのが間違いなんです。皆さんローンで払うでしょ?建築費だってランニングになるのだから、光熱費と合算して損得を考えるべきなんです」

 この説明には妙に納得してしまった。モデルハウスのおっさんとの1時間と違い、Kさんとの1時間はあっという間だった

 「もし以降相談したいようなことがあれば1回5,000円、話が煮詰まってきたらいい工務店紹介とかも検討します」

 負けず嫌いの私は絶対自分でいいとこ探してやんよ!と心の中で息まき、Kさん事務所を後にした。

 (今思うとKさんは超良心的です。ただで相談乗るよーからの適当な工務店紹介、工務店から紹介フィーをくすねるという紹介ビジネスが横行しているからです。工務店の出費ならええやん、と思われるかもしれませんが工務店の出費は将来的な施主の出費になるのです。なぜなら紹介ビジネスに払った金を利益として建築費に乗せる必要があるからです。Kさんもフィーを工務店からとっているかもしれないですが話の内容もよかったし、また、話を聞きたいという当人から金をとるのは至極まっとうなビジネスに思えます。)

 「なるほど、家は性能が大事なんやな!(小並感)」という収穫を得た私は、引き続き「ナガノの家」をペラペラめくる生活に戻った。

しがないおじさんが家を建てることになったきっかけ ー2(マイナス2)

 「そろそろ家のこと、考えてもいいんじゃない?」(3日ぶり5回目)

 妻からの再三の家建てよう攻撃に根負けし、住宅公園へ足を運ぶ。

 ちょうどイベントもやっているようで、ご当地ラーメンのレトルトパックをもらったい、射的で景品をゲットして子供は喜んだり…

 休みの日の家族サービスとしては悪くないなあ何て思っていた

 ものをもらったからには営業さんの話でも聞いてやらねば…と思いふらっととあるハウスメーカー(というか忘れた)のモデルハウスに入ったのだが、営業トークの長いこと長いこと

 「うちで使用しているのは最高峰の断熱材のグラスウールで!丈夫で!長持ちで!…!……!!」

 1時間近くいかにそこの家が素晴らしいかのご説法をいただき、家族全員ゲンナリ

 後日妻の父にこの話をすると、「グラスウール何て一番安い断熱材だぞ」と言われ、もう何を信じてよいかわからなくなってしまう。

 住宅業界と最悪のファーストコンタクトをとってしまった私だが、この後の出会いで家づくりにはまり、いろいろと勉強し、(大げさだけど)人生が変わることとなる